2016年3月31日木曜日

3・28第3回口頭弁論期日・報告集会…参加者からのメッセージ


3月28日、第3回口頭弁論および報告集会には120人を超える方々にご参加いただきまして、ありがとうございました。

今回は、原告たちの住む地域一体の空間線量率に関する測定データが証拠として提出されました。
また、原告の平田安子さんから、線量の高さに加え、室内外の線量に差がなくなってしまっていること、国がさだめた、室内は室外の0.4という計算式は、実態を反映していないこと(実際には平均で0.81程度だったとのこと)について、意見を述べました。

前回、原告の意見陳述が認められなかったのですが、弁護士団としては、やはり原告自らが発言することが重要だと判断し、準備書面の説明という形で、実質的な原告の意見陳述を認めるように裁判所と交渉し、実現したとのことです。

報告集会では、はじめて参加された原告のみなさんからも発言がありました。子どもや孫と一緒に暮らせない不条理さが切々と伝わってきました。
原告の小澤洋一さんから、南相馬の土壌汚染についての報告がありました。

参加者からたくさんのメッセージもいただきました。こちらもありがとうございます。
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弁護士団の戦術うまくあたりましたね。Good Idea!
これからもともに!(Iさん)

はじめて裁判を傍聴しました。大変多くの方々が自分の問題として捉え、長期にわたって参加されていることがわかり、福島に住んでいる者として励まされました。原告の方々の発言も説得力があり強く共感するものでした。(Wさん)

103号法廷で平田安子さんの陳述を聞きました。「ふくいちモニタリングプロジェクト」のメッシュ地図も見ました。驚くほどの線量の高さ!そして屋内と屋外の線量がほとんど変わらないことを知りました。このような場所に住めなんて殺人行為です。裁判所に正しい判断をさせるためにも、多くの傍聴者が必要だと思います。これからも裁判所に足を運びます。(Kさん)

御苦労様でした。これからもよろしくお願いいたします。たくさんの支援者やライターの方の参加がある限りは原告にとって勇気と力の原動となるでしょう。(Kさん)
屋内と屋外の空間線量の比について国は屋内を屋外の0.4倍として計算し、年1mSv基準を0.23mSvとしてますが、それが非常に過小評価であることがわかった。これは「ふくいち周辺環境放射線モニタリング」の皆さまが測定した結果で、重要なデータだと思います。また政府が調査していない土壌汚染の調査も行っており、放射線管理区域である40000Bq/㎡以上の所が多いことがわかった。(Tさん)

千葉の被害者訴訟も応援していますが、今回の汚染状況のデータなどを他の訴訟でも共用できないでしょうか。時間の都合がつかず、なかなか傍聴できませんが、フォローし、応援していきます。(Sさん)

初めて傍聴にきました。住民の方々の地道なモニタリングデータの積み重ねを証拠としながらの裁判、力強いものを感じます。裁判を通じて無視され続けている土壌汚染の現実も明らかにしてほしいと思います。年間20mSv。ウクライナであれば強制移住ゾーン。30年たった今でも立ち入り禁止区域です。低線量地域でも内部被ばくの影響が出ています。そのような場所に人を住まわせようとしているこの国の対応は常軌を逸しています。本裁判の勝利が正しい法律の制定のきっかけになってほしいと思います。(Sさん)

自分たちが体験してきたことを含め、国の基準の危険性を主張し、また、自分やいま(現在)だけでなく、自分たちの子供、孫、その先の子孫や未来のことも考えてくれ、これから、社会で生きていくものとして、有難いと思ったと同時に、うれしく思いました。そしてこれから大人になり、社会で生きていく(働き始める)までの間、学べる事を学び、福島のことだけでなくこれから日本で出てくる様々な問題に対して、自分ができることを精一杯行い、力を尽くしてたいと思っています。(Sさん)
初めて参加しましたが、現地の状況がわかりました。短い時間でしたが、相当の時間をかけて測り続けている努力に心打たれました。お仕事もある中、本当に大変だったろうと思います。自分の地域が汚染されているという事実を自ら証明していくことは、精神的にもとても疲労の多いことと思います。また今後は空間のみではなく土壌のほうが深刻であることも(話は聞いていましたが)具体的にわかりました。もう福島に限らずどこでも子どもを土に触れさせてはいけないのか?と思うと、信じられない気持ちです。(Nさん)

20mSvがいかに根拠のないものが実感しています。住民の身になって対策を検討するのが政府の仕事のはず。安倍政権には本当に怒り心頭です。(Fさん)

除染してもまだまだ高い数値。とても戻れる状況ではないことがはっきりわかった。何が何でも20mSvは受け入れられない!(Nさん)

口頭弁論ではなく、準備書面の説明という形でいう知恵は素晴らしいです。高齢者にとって、孫や子と一緒に暮らせないのはどんなに悲しくお辛いことでしょう。生きる喜びを奪うことはだれにも許されない。憲法で保障された人権を国は守らなければなりません。弁護団、ふくいちモニタリングの皆さまに感謝します。原告の皆さま、健康第一になさって下さい。支援団代表の方々には私共よろしくお導きいただきたいです。よろしく!(Yさん)

参加させていただいていかに汚染されているか良くわかりました。裁判官、被告側すべて、この報告会に参加、学んでもらいたいと強く思いました。南相馬のみならず、東日本の汚染についてもっと拡散できれば、知るべきと思います。福島だけの問題ではありません。ありがとうございました。      ふくしま子ども脱被ばく裁判支援の会ボランティア(Mさん)

ICRP勧告による被ばく限度1mSvでも公衆の生活に安全な基準と言えません。我々が地球上に住むためにやむを得ない基準でしかない。たとえ、原子爆弾や原発がなかったとしても自然界の放射能に耐えられずにしんでいく動物(人間も含む)。したがってICRP勧告を少しでも越える地域に住むことはできないと考えるべき。まして20mSvなど科学を理解せず、経済(金儲け)だけを優先する一部の団体の推進論で絶対に受け入れられない。(Kさん)